No.6 #2

Heresy2007-03-04



No,6の外、西ブロックでの、紫苑とネズミの話。


一巻は、まあ視点がころころかわるものの個人的には好きだった。
二巻は、個人的にちょっと感づくところがあった。


これ、アレじゃね・・・・・・?


自分の苦手とする○○の要素が入ってました。面白いから良いんだけど、気にならない程度では、ない、かな。アレに敏感な人はきっと気付くはず。友達に言ったら肯定されたしね。これ、次第に濃くなっていったらどうしよう。バッテリーがASUKAでやってる意味が分かった。うん。バッテリーもThe MANZAIもこれも、思春期の男の子二人が主役だもんね。だからって、全部がそうといってるわけじゃないさ。


とりあえず、本編感想。
一巻のようにころころと視点がかわらず、三人称でずーっと進んでいくので、読みやすさは倍増。ネズミがなんの仕事をしているのかも分かった。そして、No.6の化けの皮もちょっとずつはがされていく。つまり、完璧な都市なんて存在し得ないってことだと思う。どんだけなかを綺麗にしても、外側は汚い物の吹き溜まりなんだよね。それを示してたのかな。No.6も同じで、外側には、要らない物や、都市にあわない物(者)がある。事件が起こっても他のみんなは囃すだけで、なんにもしようとしない。少し路地にはいると、普通に人が死んでる。そういうところなんだと紫苑がNo.6の真実に近づいていく。
でも、汚い人ばっかりじゃなくて、綺麗な人もいる。見かけない髪色をした紫苑に助けを求めたり、朗読を楽しみにしている人がいる。すごい微妙なところなんだろうな、No.6とその外側は。
No.6は、都市の内側にしか興味が無い、とネズミ。外側にいたら、犯罪者にも無関心なんだとか。とにかく、綺麗だと思われる都市にしたいだけ。まあ、犯罪者がいない都市が綺麗ってことでは決して無いんだろうけど。綺麗にしたいからって、都市の外側にいらないものを捨てるのも、共感はできない。本当は、綺麗な都市なんじゃなくって、綺麗に『見えるだけ』の汚い都市なんだろうな。


アレは以降考えないことにします。物語自体は面白いしね。文庫版が出てるみたいだから、お金に余裕のある時にでも買おうかな。いつまでも図書館で読んでるわけにもいかないし。きっと卒業するまでには終わらないだろうから。